大阪建物病院ブログ

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2020.07.08

Category: スタッフブログ

赤外線画像7:赤外線外壁調査4

公共建築物・西面の赤外線外壁調査画像です。左に打診調査のテーピングが見えます。前回の物ははっきりと温度差が見えましたがこの画像では、どこが不健全部分なのか色目だけでは判断が難しい案件です。右半分の色目が違う箇所は、日陰になっている箇所です。この様に日影になればまったく温度分布が違います。

温度ポインターを活用し35℃以上の箇所を示してみました。縦列に温度分布が見て取れます。さらにタイル面の色を細かく確認すれば、オレンジ部分の多い箇所が見えてきます。これらのタイルが不健全部分であると考えられます。

もう1枚の画像では、色目を変えまして分析を行ったものです。このグレー色をベースにした解析画像の方が、不健全部分を見つけやすいです。このように色目を変えながら解析しやすい画像で1枚1枚分析を続けます。非常に根気のいる作業となります。

これらの箇所を立面図に落とし込み不健全部分の面積を計算いたします。これらの合計が西面全体のタイル面積に対してどのくらいあるかで建物西面の不健全率を算出いたします。5%を超えるような数字になれば浮きの多い建物と判断いたします。次回は、立面図に不健全箇所をプロットした報告書のサンプルをお見せいたしましょう。一目瞭然で建物の不健全部分がわかります。

この調査資料を建築基準法第12条の特定建築物の調査報告書に活用できます。竣工後(改修後)10年を経過しているタイル貼りなどの外装の建物は全面打診調査が必要ですが赤外線調査でも報告は可能となっており最近は赤外線で調査する案件が増えてきているのです。

 

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