姫路市で赤外線外壁タイル調査

12月の天候に恵まれた日に姫路市の案件で赤外線外壁タイル調査を行いました。
1階まわりや外部階段から手の届く範囲は、打診調査を行いました。見た目には良好な感じの外壁でしたが、目地の周りでのタイルには、浮きが散見されやはり目地の劣化による原因でのタイルの浮きが始まっておりました。
西面では縦に大きくひび割れが見られ数は少ないものの確実に年数と共に壁面の劣化が進んでいる状況が見て取れました。
相対的には、健全な維持管理の建物でタイルの浮きも少なかったですが、手の届かない2階からの上部については、これから赤外線画像の解析を行い高温反応の出ている箇所で浮きと判断されるところを立面図にプロットしていきます。
ここは、まさに技術陣の腕の見せ所となります。1枚1枚の赤外線画像を確実に分析して怪しいところを見つけていきます。経験豊かな大阪建物病院の技術者が気張っていきます。とても重要な作業となり時間もかかります。
それらのすべての工程が完了して考察・結論をまとめて初めて報告書の完成です。検査してから約1カ月もの時間が必要となります。
こうして赤外線外壁タイル調査の報告を行うことになり「建築基準法第12条」の外壁タイル全面打診調査の資料に反映されたり外壁の改修工事の事前資料として利用されることとなります。なかなかやりがいのある仕事です。
また、明日も調査です。大阪建物病院のメンバーが診察に伺います。
※現場から姫路城が良く見えました。さすが日本が誇る世界遺産ですね。