赤外線外壁調査 時間比較
今期の案件で時間帯でどのように違いが出るか?赤外線外壁調査のデータ取りをしてみました。同一建物東面で同じ箇所、朝日の当たる9時半の撮影とさらに壁面の温度上昇がある11時過ぎに撮影した画像の解析からどう違うか?見てみましょう。(上が9時半画像、下が11時過ぎ画像)
結論は、9時半に撮影したデータの方が、温度分布がわかりやすく出ております。太陽の位置が11時過ぎになれば壁面の温度は、さらに高くなるのですがかなり南に移動するためバルコニーなどの南に面する部分があれば、光が反射して温度分布が変わってきます。2枚の画像を比較すれば、反射している部分がよくわかります。
この比較から建物の東面調査では、なるべくまっすぐな太陽の光が当たり温度上昇が十分にある時間帯での撮影がベストであることが良くわかりました。今の季節は7時ころから朝日が建物の東面に当たり温度上昇がはじまります。さらに太陽の光がなるべくまっすぐに壁面に当たっている時間帯、9時半くらいまでに赤外線撮影をすることが良さそうです。
南面も西面も同様にまっすぐに壁面に太陽光が当たっている時間帯に撮影を行う事で精度を上げることができると再認識いたしました。では、太陽光の当たらない北面はどうするか?
日中の気温の高い時間帯を考え建物の回りからの輻射熱で北面の温度が上昇する午後一番に撮影をしてきました。あとは画像解析において温度幅を小さくした解析で浮きの箇所を見つけるようにしてきました。太陽光の当たる面では健全部分のタイルと不健全部分では、温度差が出やすくなっております。東面、南面ではこの差を0.5℃以上の温度差の箇所として浮きの可能性があるタイル箇所としています。北面は、厳しく0.3℃以上の温度差の箇所をタイルの浮きの可能がある箇所とし立面図にプロットし報告書の作成を行っています。
大阪建物病院では、引き続き様々な案件で比較分析を進めて赤外線外壁調査の精度向上を目指してまいります。
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